平成29年元旦

  謹んで年頭の御挨拶を申し上げます。
 栃木県日本歯科大学校友会の皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
 旧年中はいろいろとご芳情を賜りまことにありがとうございました。
 昨年秋も深まる10月22日(土)帝国ホテル東京において「日本歯科大学創立110周年記念・全国校友大会」が盛大に行われました。厳粛な雰囲気の中、10時30分より記念式典そして記念講演が行われました。その中の1題は中原泉学長によるところの本学卒業第1回生に関する話題が取り上げられていました。30名余りの卒業生は東京出身者は無くすべて地方よりの方々で、特に九州の土持先生(現新潟生命歯学部放射線学教授)におかれては、以後3代から4代に亘って日本歯科大学との関係が続いているということで、110年の歴史を身近に感じました。午後1時30分よりホテルの大ホールにて記念祝賀会が行われました。各県別又は同年度の卒業生がそれぞれなんとなく集合してテーブルを囲む形になりましたが、余りにも人数が多くゆっくり話すどころではありませんでした。10年に1度の創立記念の開催は、会員の協力をもって立派なものとなりました。本県からは21名の有志に参加して頂きました。
 次に、今回新設された会員種別に伴う2種会員について、私が本会副会長を務めはじめた頃ですから約15年くらい前から、総会や関東地区懇和会で議題となっておりましたが、ここ3~4年前から近藤会長の強いご意志のもと、実行に向けて準備が進められてきました。もともとの話としては校友会に限らず同様の多くの団体で、会員の減少、特に新入会員の入会数が少なくなってきていることへの懸念があったからです。同一家族内での複数会員の存在についての疑問、更には新卒者間に於ける校友会に対する関心の薄い事で、卒後4年間の本部扱いとして経過した方のその後の入会手続きが実行に移されないケースが多かった点です。2種会員の制度を設けることで会員側の理解は得られるが、そうすることによって生ずる年会費の減収につながることが心配され、数年にわたる丁寧な調査のもと検討が重ねられ、やっと実現する運びとなりました。栃木県としては、その施行にあたっては校友会本部と足並みを揃えることといたしました。今回それにより19名の2種会員が登録され、その中には新たに新入会員として入会した方も数名おられました。また平成28年度総会(本年6月25日予定)を待って入会する予定者が2~3名いらっしゃるとの報告を受けています。
 私は校友会会長に就任して早8年の月日が過ぎようとしております。その8年目にして本当に嬉しい事がありました。昨年の栃歯学会後の懇親会の席上で、若い3人の歯科医が私の前に現れて、大変緊張した面持ちで自己紹介してくれました。その若者は現在、獨協大学口腔外科に席を置く研修生で、ほんの少し前に県人会や東京と新潟をつなぐ会で親しく会話をした当時の学生達でした。その時は「早く国試に合格して栃木県に戻ってくることを楽しみにしているから」と言って別れた、正にその3人の彼等だったからです。自分で担当理事と本県出身の教授方と共に少しずつ築いたものが、ようやく目の前に成長した思いでした。
 そして最後になりますが、何と言っても栃木県歯科医師会会長そして前校友会会長であられた柴田勝先生の急逝は残念でなりません。新年ということで、この件につきましては多くを書くことを控えますが、先生の偉業を称えると共に強く記憶に留めるため、次回発行の「校友会会報」には柴田先生の特集を組む予定です。会員の皆様が個人的に温めている楽しいユニークな思い出話などがありましたらどんどんご披露をしていただきたいと願っています。原稿募集の詳細については後ほど発表させていただきます。
 本年も会の団結を第一義に考えて会の運営に務めるつもりです。皆様の切なるご協力を心からお願い申し上げます。

 

栃木県日本歯科大学校友会

会長 大川 新