年頭所感

平成26年元旦

 

謹んで年頭の御挨拶を申し上げます。

栃木県日本歯科大学校友会会員の皆様に於かれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

旧年中はいろいろとご芳情を賜り、誠にありがとうございました。

私は、東京校卒業後、直ちに創立2年目の日本歯科大学新潟歯学部に縁あって奉職致しました。学生時代の6年間と新潟校にその倍の12年間を過ごした関係上、両歯学部にわたる大学との関わりは私の成人期の全てでした。

その後、栃木県足利市に戻り、ここでは多くの先輩方、とりわけ日本歯科大学校友会の先輩には、生まれた地とはいえ長い間留守にしていたこともあって大変お世話になりました。

校友会といえども、歴代の会長はそれまでに培われた会の事業を踏襲しつつ会をまとめ運営されてゆくものですが、それぞれの時代を預かる会長によって微妙に変化・発展しております。時代の流れを読みつつ自己の判断をもって運営し、やがてそれが会に根付いて通常のものとなって次に受け継げられる、そんな事の連続で成り立っています。

私も会を任されて早や5年目となります。

日頃の会員の皆様のご理解とご配慮のお陰をもちまして、近くは鎌田・名取・柴田の各会長の築き上げた8割はどうにか引き継ぎができているものと思っております。

会長就任時より執行部若手の理事からの提案により、両歯学部の現役学生との交流をはかっております。

県人会には栃木県出身の教授をはじめとして、実際に学生達が教育を受ける教職員の多くにも出席をお願いしています。

学生達からの要望で昨年度からは両歯学部より2名ずつの学生代表が交歓の形で送り出され、東京と新潟の学生間での融和が行われてきています。

また、お盆の学生の帰省時期には「東京と新潟をつなぐ会」が、県都宇都宮で開催され、卒後近い将来栃木県に戻り、共に歯科医業に携わり、そして栃木県日本歯科大学校友会会員として存在するであろう学生同士の懇親の会が持たれています。今回は既に4回目を数え、東京から本県ご出身の沼部教授をお迎えしての開催となりました。これまでは校友会のメンバー主導で準備等が行われてきましたが、少しずつ学生の自主性を持たせたものとなり更に充実した感がありました。

以上のような学生との二大事業を行っているのが、私の会長としての時代の特徴だと思っております。これらの内容は逐一、校友会・歯学会・会報にて全国の校友に開示されてきました。現在、校友会への入会者の減少が危惧されており、校友会としても在学中に校友会の存在意義を知ってもらおうと「Koyu Times」の刊行等の新事業が盛んに行われつつあります。そして大学当局も年に1度「富士見・浜浦フェスタ第4学年ワークショップ」をもって、両歯学部学生間の絆も構築しつつ実行されているようです。また、これらの動きに触発されて、千葉県人会・広島県校友会では「平成25年度在学生との懇親会」の開催という様に、校友と学生の交流が地方に広がりつつあります。

誠に手前味噌の話でありますが、それらの事業の草分けは栃木県日本歯科大学校友会であると思っております。

これまで回を重ねてこれらが発展してきたのは、会員の皆様のご理解とご協力のお陰です。できる限り費用のかからないように工夫をしておりますが、資金が必要なことです。ともすれば会長は大学や学生の側に偏り過ぎているのではとご批判を受けるかも知れませんが、先に申し上げましたように私が会長の立場にあるこの時期に、これらの事を会の事業として根付かせることを目標にしております。

私の方針が独りよがりにならないように、会員の皆様にはいつでもご意見を承りますのでよろしくお願いいたします。

すべての事が会員の理解の上に立っていることが原則です。

本会の発展はそこから始まることで得られると思っております。

平成26年を迎え、少し長くなりましたが、会長としての所感を述べさせていただきました。

 

栃木県日本歯科大学校友会

会長 大川 新